1. 気温と穀粒温度の差が大きいため、最初の換気時間は日中に設定し、穀粒温度と気温の差を小さくし、結露の発生を抑える必要があります。その後の換気は、主に冷却を目的としているため、可能な限り夜間に行う必要があります。夜間は大気の湿度が高く、気温が低いため、水分の損失を抑えるだけでなく、夜間の低温を有効活用して冷却効果を高めることができます。
2. 遠心ファンによる換気の初期段階では、ドア、窓、壁などに結露が発生し、穀物の表面にわずかな結露が生じることがあります。ファンを停止し、窓を開けて軸流ファンを稼働させ、必要に応じて穀物を回転させ、倉庫内の高温多湿の空気を排出してください。倉庫のすぐ外です。しかし、軸流ファンを使用してゆっくりと換気すると、結露は発生しません。穀物の中層と上層の穀物温度のみがゆっくりと上昇します。換気を続けると、穀物温度は着実に低下します。
3. 軸流ファンによる緩速換気の場合、軸流ファンの風量が少ないことと、穀物の熱伝導率が低いことから、換気初期には部分的に緩速換気が発生しやすくなります。換気を続けると、倉庫全体の穀物温度は徐々に均衡していきます。
4. ゆっくりと通気される穀物は振動篩で洗浄する必要があり、倉庫に入る穀物は自動分級によって生じた不純物領域を速やかに除去する必要があります。そうしないと、局所的な通気の不均一が生じやすくなります。
5. エネルギー消費量の計算:第14倉庫は、軸流ファンによる換気を合計50日間実施し、1日平均15時間、計750時間実施しました。平均水分含有量は0.4%低下し、穀粒温度は平均23.1度低下しました。単位エネルギー消費量は0.027kw.h/t.℃でした。第28倉庫は、合計6日間、計126時間換気を実施しました。平均水分含有量は1.0%低下し、穀粒温度は平均20.3度低下し、単位エネルギー消費量は0.038kw.h/t.℃でした。
6. 軸流ファンを緩速換気に使用するメリット:優れた冷却効果、単位消費電力の低さ(省エネが叫ばれる昨今において特に重要)、換気タイミングの制御が容易で結露が発生しにくい、別途ファンが不要なため利便性と柔軟性に優れています。デメリット:風量が少なく換気時間が長いため、降水効果が顕著でないため、高水分穀物の換気には軸流ファンは適していません。
7. 遠心ファンの利点: 明らかな冷却効果と沈殿効果、短い換気時間。欠点: 単位エネルギー消費量が高い。換気タイミングを適切に制御しないと、結露が発生しやすくなります。
結論:冷却目的の換気では、安全で効率的、省エネの緩やかな換気のために軸流ファンを使用する必要があります。降雨目的の換気では、遠心ファンを使用する必要があります。
投稿日時: 2024年1月16日